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「タワーマンションと防犯」4階建以上の空巣は毎年2,500件以上

新宿区が2019年(令和元年)11月25日から2020年(令和2年)2月7日までに行った「新宿区タワーマンション実態調査報告書」によると、タワーマンションに居住中の2,307人中21.2%にあたる488人の方が、防犯に関する活動に参加したいとお答えしております。

なお、1位がお祭りごと、第2位が防災関連でした。

セキュリティに優れたタワーマンションですが、最上階への空巣等々、そりゃ事件は絶えないものです。

今回は、実際に起きた空巣事例などに加え、タワーマンションの防犯対策に焦点を当ててお送りいたします。

こちらを最後までお読みいただければ、空巣に入られない意識を手に入れることが出来る為、物理的な結果として、空巣に入られる確率をぐっと減らすことが出来る事でしょう。

①タワーマンション住民は防犯意識が高い

タワにゃん
タワにゃん
先述の通りでタワーマンション居住者が参加してみたい行事、活動の第3位は、防犯関連となっているよ。

 

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②実際に起きたタワーマンションでの空巣・強盗事件

タワーマンション空巣事件のほんの1例です。

2014年5月「タワーマンションの郵便受けから合鍵を見つけて侵入」

●被害総額:約195万円相当の指輪、鞄、外貨等
●エリア:横浜市西区みなとみらい

たとえば、マンションのエントランスから入ってすぐのところにある郵便受けから、合鍵を見つけて部屋に侵入するという事件が発生していますね。

住民は家族が入れるようにと、郵便受けの中に鍵を入れていることがあり、そこを開錠することで合鍵を手に入れたのです。

郵便受けがあるところまでは、他の住民が入るタイミングに合わせて一緒にエントランスに行き、オートロックの扉から入るという方法を採っていました。

エントランスに入ってしまえば、後は部屋の鍵が手に入れば簡単に空巣ができるという点を狙ったわけですね。

参考元https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-46844.html

2016年12月「タワーマンションの屋上からロープで侵入」

●被害総額:現金約3,500万円、腕時計等950万円相当
●エリア:横浜市神奈川区星野町

38階建てのタワーマンションの最上階の部屋に空巣が入ったとの事例が報告されています。

その手口は、タワーマンションの屋上まで行き、そこからロープを垂らして降り、ベランダから侵入するというものでした。

犯人はその部屋の住人が経営する飲食店で働くスタッフで、部屋番号や不在の状況などを何らかの方法で知ることができたはずです。

タワーマンションでも建物の中に入り込んでしまえば、こうした方法でも部屋に侵入できるということを示しています。

警戒感の薄い最上階の部屋を狙った、気を付けなければならない事例と言えますね。

参考元https://www.asahi.com/articles/ASJDX3QZCJDXULOB003.html

2020年10月「宅配業者を装い侵入」

●被害総額:現金約600万円
●エリア:東京都目黒区

こちらは空巣事件ではないのですが、東京の某タワーマンションで宅配業者を装った強盗事件です。

被害者もモニター越しの窃盗犯が宅配業者そっくりだったものだから、躊躇なくドアを開けてしまったとの事。

参考元https://www.news-postseven.com/archives/20201027_1608328.html?DETAIL

③4階建て以上の空巣の侵入口・侵入手段とは?

高層階だからといって空巣に狙われないということはありません。

まずは、参考に警視庁が発表した空巣の原因と侵入口・侵入手段についてを見ていきましょう。

平成30年(2018年)マンション4階建以上の空巣件数は下表の通り、なんと2,594件。

 

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④タワーマンションでの侵入窃盗の4つの手口とは?

⒈「下がり蜘蛛」と呼ばれる手口

これは蜘蛛のようにロープを使って住戸に侵入するというものです。

空巣の事例にもあったように、屋上まで行ってそこからロープを垂らします。

最上階であれば簡単にロープで降りてベランダに入れますので、そこから部屋の中に侵入することができます。

最上階だと油断して、ベランダの窓を開けたままで外出しているケースもあるので、被害に遭いやすいでしょう。

⒉雨樋を使って上階に侵入する

雨樋は最上階まで伸びていますし、建物の外側に着いていますので、エントランスから侵入することができない状態でも建物内部に入れるのが特徴です。

非常階段や共有廊下、もしくはベランダに直接入っていくことになります。

雨樋は防犯カメラが設置されていないところに付いていることも多いので、窃盗犯が使いやすい手口となりえます。

⒊合鍵を使う

上記のように郵便受けなどの合鍵を隠しているところを探すのは、よくある手口です。

また、鍵の詳細な画像を手に入れることができれば、コピーを簡単に作れることに注意すべきです。

鍵番号を望遠カメラなどで確認して、すぐに合鍵を作れるわけですね。

また、SNSに鍵が写り込んでいる場合などは、その画像を基に合鍵を作ることも可能です。

鍵そのものだけでなく画像だけでも合鍵は作れるということを知っておくべきです。

⒋外部の壁やベランダをよじ登って侵入する

地上部分にとっかかりがあれば、そこから共用廊下やベランダまで登ることは可能です。

もしくは、窓から侵入することもありますね。

そのため、タワーマンションでも一階部分の共用廊下が開放されている状態で、しかも外部との仕切りのための壁が低いとか、地上に駐輪スペース用の屋根があって上りやすい状態になっている場合には要注意です。

 

⑤タワーマンションの7つの防犯対策とは?

タワにゃん
タワにゃん
タワーマンションで講じられている様々な防犯対策だよ。

⒈多重のオートロック

基本ですね。

建物の中に入る場所については、すべての扉がオートロックとなっています。

メインエントランスや駐車場からの入り口、階段からの出入り口などですね。

また、それぞれの住居のドアについてもオートロックとなっているタワーマンションもあります。

そのため、住民は家から出る時には必ず鍵を持っていかないといけないということになりますね。

オートロックを開錠するにはいくつかの方法があって、通常の鍵を使う方法や暗証番号、インターフォンを使って住人側で開錠するといったものです。

⒉防犯カメラ

メインエントランスや駐車場、マンションの中のエレベーターホールなどは、基本的に設置されていることが多いです。

こうしたところに加えて、非常階段からの出入り口付近やエレベーター内、共用廊下などに設けられているケースも比較的多く見られます。

さらに、タワーマンション内にジムやプールなどがある場合、そうしたいわゆる公共エリアにも設置されていて、不審な人物の出入りがないかを確認できるようになっています。

防犯カメラの確認は、常時人が監視していることもありますが、録画がなされているだけで、何か問題があった時に録画したものをチェックするというやり方をしていることもあります。

⒊警備員

管理人が兼務していることもありますが、管理人とは別に警備を専門とするスタッフが常駐しているタワーマンションも存在します。

特にエントランス部分や駐車場部分の警戒をして、住人以外の出入りを監視すると共に、もし何らかの不審な点があったら声掛けをすることになります。

タワーマンション内に警備員が配置されていなくても、監視カメラで不審な人物を発見したり、マンション側から通報があったりした時に、すぐに警備会社が警備員を急行させるという仕組みになっていることもありますね。

⒋コンシェルジュ

コンシェルジュは基本的に住民の方々を対象として、いろいろな情報を提供するなどの細かなサービスをするのが業務です。

しかし、多くの場合コンシェルジュはすべての住人が気軽に利用できるように、エントランス付近に配置されていますよね。

そのため、警備としての役割を果たしてもいるわけです。

出入りする人たちを確かめて、不審な出入りがないかをチェックしています。

コンシェルジュは住人とのコミュニケーションを取っていますので、知らない人が入ってきたということも見分けやすい立場にいるので、安心感がありますね。

⒌ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダー錠は複製が難しいことや、ピッキングと呼ばれる特殊な器具を使った開錠がしづらいというメリットを持っています。

たとえ建物内に入られてしまっても、それぞれの住戸の扉が開錠できないようにしておけば、防犯効果は高まるというわけですね。

建物全体とそれぞれの住戸でこうした防犯効果の高い錠前を使うことで、多重の対策ともなります。

⒍カードキー

カードキーや暗証番号キーは、鍵を使って開けるものではないので、ピッキングができないという点がメリットですね。

もちろん、カードキーであっても侵入される可能性がゼロになるわけではありませんが、錠前を破るためのピッキングより効果が高まります。

また、カードそのものに磁気情報やICチップの情報を入れていますので、定期的にその情報を変更することも可能です。

たとえば、カードキーをどこかで紛失してしまったという場合、すぐにそのカードキーを使えなくして、新たにカードを作ることができますね。

⒎暗証番号キー

また、合鍵を持つ必要がありませんので、お子さんに持たせなくても済むという利点もあります。

前述の空巣事例にもあったように、合鍵を郵便受けなどに隠しておくこともなく、開錠手段が他の人の手に渡る心配をせずに安心できますね。

開錠のために物理的なものを必要としないので、鍵やカードキーを紛失してしまうという恐れもありません。

多くの暗証番号キーは、番号をいつでも変更できるようになっていますので、心配なことがあったらすぐに変更して安全性を高められるのもメリットですね。

⑥自分で出来る9つの防犯対策とは?

⒈留守であることを悟られない

泥棒は家の中に人がいないことを確認して侵入します。

そのため、自分でできる対策としては、留守であることを悟られないことが肝心です。

たとえば、夜の時間にも洗濯物が掛けられていたり、照明が点いていなかったりすると狙われやすくなります。

こうした事態を防ぐためにも、長い時間留守にするなら洗濯物は必ず家の中にしまうべきですね。

また、照明を点けっぱなしにすることや、スマート照明のシステムを導入するのも効果があります。

⒉カーテンの開け閉め

たとえば、誰にも見られないと思って窓やカーテンを開けっぱなしにしているのは危険です。

他のビルから望遠鏡などを使って、不在状況を確認されてしまうことにつながるからですね。

プライバシーの保護という観点からも、カーテンを閉める習慣を着けた方が安心です。

といっても、常にカーテンを閉めていると留守にしていると思われる可能性もあります。

そのため、定期的に開け閉めをして人がいるということをアピールすることも一つの対策となります。

⒊睡眠中などの在宅時も施錠する

警視庁が公表した「平成30年の犯罪情勢」によると住宅で発生した侵入窃盗の約25%が在宅中に発生しております。

就寝中や、主婦の方が洗濯物を干している隙や、一つの部屋で家族団らんのお食事中などに空巣が発生しております。

鍵の施錠がいかに大事なのかが理解できますね。

⒋合鍵の管理を家族でしっかりと徹底する

郵便受けや玄関マットの下などに合鍵を隠しておくのは、とても危険です。

こうしたところに鍵を置いておくと、建物の中に入った泥棒が手当たり次第に探して、合鍵があったところから侵入していく危険が高まりますね。

そのため、鍵は必ずそれぞれが自分の手元に置いて管理することが大事です。

⒌出入りの際の防犯意識

オートロックになっているといっても、住民のふりをして一緒に入ってこられてしまうと、簡単に内部への侵入を許してしまいます。

そのため、知らない人が一緒にエントランスに入ってきた場合、別々になるようにして、自分が開錠して後ろから付いてこられることがないようにしましょう。

また、インターフォンで住民のふりをして開錠を求められることがあっても、知らない人であれば開けてはいけません。

そして、建物内に不審な人がいることに気付いたら、すぐに警備員やコンシェルジュに伝えるということも徹底したいですね。

⒍出入りの度にしっかりと鍵をかける

やはり最も基本ことです。

エントランスがオートロックになっているし高層階だから、と油断するのが一番危ないわけですね。

そのため、高層階であってもベランダの窓を施錠することや、ちょっとした外出だけであっても家から出る時には鍵をかける習慣を徹底しましょう。

⒎屋上への出入りを制限する

上記の事例でも見られるように、屋上からベランダに入って侵入するというのはよくある手口となっています。

その点、しっかりと屋上への出入り口を施錠していれば、その機会を奪うことができます。

子どもたちの安全という面からも、屋上に誰でも簡単に出入りできる環境というのは危険です。

管理組合で確認して徹底したいポイントです。

⒏より性能の高い鍵に変える

ピッキングなどの技術が進歩していますので、普通の鍵だと一瞬でドアを開けられてしまうこともあります。

そのため、ディンプルシリンダーや暗証番号キー、カードキーなどのよりセキュリティー効果の高いものに変えることが大事です。

窓にも防犯効果の高いロック機能が付いているものもありますので、検討の価値があります。

管理会社や組合に相談を持ち掛けてみるのも良いでしょう。

⒐窓を破られない対策をする

バルコニーや外部から窓を割られて侵入される事例が多いからです。

防犯用の窓フィルムを貼ることで、簡単にはガラスを割れないようにすることが可能です。

もちろん、完全に侵入を防げるわけではないですが、割れにくくすることで侵入を諦めさせる効果があります。

⑦まとめ

超高層マンションであっても、泥棒はいろいろな手段を使って侵入を試みます。

ある事例では、雨樋をよじ登って非常階段の隙間から入り込んだというやり方が明らかになっています。

エントランスなどの場所は防犯カメラが設置されているためリスクが高い場所です。

それを避けるために、目立たない場所を物色して防犯カメラの死角となる位置にある雨樋をつたっていったというわけですね。

命に代えられるものはないと信じておりますが、空巣に入られるのは気持ちの良いものではありませんし、家財保険で賄えない類の物も事実あります。

空巣にによって思い出の品を盗まれてしまうのも面白い物事ではありませんよね。

タワーマンションは、開閉が出来ないFIX窓(はめ殺し窓)を多く採用しているところが多いため、ついつい高層階の方であればあるほど、窓の施錠を忘れがちです。

また、上記はしませんでしたが、郵便ポストはチラシ類を溜めずに綺麗にしておくことも重要です。

空巣に入られない意識にて、快適なタワーライフをお過ごしいただければと思います。

この度も最後までお読みいただきまして有難うございました。

 

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