みなとみらいの資産価値は安泰なのか?
今回は、未来的なウォーターフロント地区である「みなとみらい」の今後の資産価値について、「みなとみらい」地区の地価変動や日経平均株価の推移等を交えながら検証しお届けして参ります。
みなとみらに不動産をお持ちの方々や、これからみなとみらいの不動産を購入しようと考えている方々にとっては、大きな問題ですからね。
不動産仲介の方も、お客様へのアプローチに役立つのでチェックしてみてくださいね。
必見!!
INDEX
①「みなとみらい」の就業人口・居住人口計画とは?
【みなとみらい21地区】
参考:「みなとみらい21地区全体図」横浜市ホームページを基にカナタワ運営事務局が作成
神奈川県のみなとみらい地区のタワーマンションの動向は就業人口・居住人口と深い関わりがあります。
「みなとみない21中央地区土地区画整理事業」においては計画フレームとして就業人口が19万人、居住人口が1万人と設定されています。
2017年(平成29年)12月31日時点のみなとみらいの世帯数は、4,080世帯。
人口は、8,501人となります。
「みなとみらい」への不動産投資に興味を感じていませんでしたか?「みなとみらい」の一般的なイメージは、夜景が綺麗、観光スポット、お洒落なお店が多い、商業施設が充実している、都会、海が近いといったものでしょう。今回は[…]
②「みなとみらい」タワーマンションは今後も価格上昇するの?
⒈「みなとみらい」は居住人口が1万人と設定されているの?
みなとみらいは、居住人口が1万人と設定されているため、タワーマンションに限らず賃貸物件は居住人口と深く関わってきます。
もともと、ほとんど更地のような状態から計画的に開発が進められてきた地域だけに、人口の推移とマンションの建築が非常に密接に関わってきました。
簡単に言えば、マンションが増えるにつれて居住人口が増えていったわけです。
その象徴とも言えるのが大都市・未来都市みなとみらいの象徴でもあるタワーマンションだったのです。
しかし、開発が進められていくにつれてタワーマンションを含むマンションの建築そのものが当初の計画に基づいて終了しつつあります。
すでに初期段階で計画された土地にはタワーマンションが建てられており、人口は上述の通りです。
つまり当初の計画の居住人口1万人にかなり近い数字となっているわけです。
⒉居住人口1万人で何が起こるのか?
開発が進むことでみなとみらい地区の魅力や人気が高まっていく一方で、これ以上タワーマンションを建てる土地も計画もない、つまり「この地域に住みたい」と思っている人が増えていく一方で、それを受け入れる住宅が不足する状況が進んでいくことになります。
需要に対して供給が追いつかなくなるわけですね。
当然需要が高まれば価値が上昇します。
分譲マンションに空きが生じる、あるいは新たに新築マンションが建てられることになれば購入希望者が集まり、高い価格帯での「争奪戦」が起こりうるといえます。
2010年代半ば頃から全国的にタワーマンションのブームが落ち着きをみせはじめる一方で、需要のダブつきが生じて価値が下落する物件が増えてきました。
それに対して、みなとみらい地区のタワーマンションは安定して上昇を続けており「タワーマンションの優等生」とも言うべき立ち位置にいました。
今後もこの傾向は続くことが予想されています。
なぜなら2019年以降、この地域では大学などの教育施設、企業の支社・本社、さらには企業の研究施設などが続々とオープンしているからです。
まだまだ需要が上昇する余地があるというわけですね。
そうなると価格が下落することは考えられず、安定した上昇傾向が続くと考えるのが妥当でしょう。
③「みなとみらい」の地価変動の前に日経平均株価の推移をチェック
④「みなとみらい」地価(公示地・基準地)の推移とは?
⒈「みなとみらい」地価公示の推移とは?
●横浜市西区みなとみらい3-1-1 ・地価公示
・用途:商業地
・利用現況:店舗・事務所
・地積:8,011m2(2,423坪)
・形状:台形
・建物構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造 地上29階地下3階建
・建蔽率:80% 容積率:800%
・供給施設:水道・ガス・下水
・前面道路:市道・北東・幅員40.0m
・側道:背面道
・用途区分:商業地域
・都市計画区分:市街化区域
・防火区分:防火地域
・周辺の土地の利用現況:高層の店舗兼事務所ビルが建ち並ぶ商業地域
2006年[平成18年] | 地価公示:121万0000 円/m2 | 399万9999 円/坪 | — |
2007年[平成19年] | 地価公示:135万0000 円/m2 | 446万2809 円/坪 | 前年比:+11.57 %上昇 |
2008年[平成20年] | 地価公示:155万0000 円/m2 | 512万3966 円/坪 | 前年比:+14.81 %上昇 |
2009年[平成21年] | 地価公示:143万0000 円/m2 | 472万7272 円/坪 | 前年比:-7.74 %下落 |
2010年[平成22年] | 地価公示:125万0000 円/m2 | 413万2231 円/坪 | 前年比:-12.59 %下落 |
2011年[平成23年] | 地価公示:118万0000 円/m2 | 390万0826 円/坪 | 前年比:-5.60 %下落 |
2012年[平成24年] | 地価公示:115万0000 円/m2 | 380万1652 円/坪 | 前年比:-2.54 %下落 |
2013年[平成25年] | 地価公示:115万0000 円/m2 | 380万1652 円/坪 | 前年比:+0.00 %横這い |
2014年[平成26年] | 地価公示:121万0000 円/m2 | 399万9999 円/坪 | 前年比:+5.22 %上昇 |
2015年[平成27年] | 地価公示:128万0000 円/m2 | 423万1404 円/坪 | 前年比:+5.79 %上昇 |
2016年[平成28年] | 地価公示:137万0000 円/m2 | 452万8925 円/坪 | 前年比:+7.03 %上昇 |
2017年[平成29年] | 地価公示:148万0000 円/m2 | 489万2561 円/坪 | 前年比:+8.03 %上昇 |
2018年[平成30年] | 地価公示:166万0000 円/m2 | 548万7603 円/坪 | 前年比:+12.16 %上昇 |
2019年[平成31年] | 地価公示:187万0000 円/m2 | 618万1818 円/坪 | 前年比:+12.65 %上昇 |
2020年[令和2年] | 地価公示:210万0000 円/m2 | 694万2148 円/坪 | 前年比:+12.30 %上昇 |
2021年[令和3年] | 地価公示:220万0000 円/m2 | 727万2727 円/坪 | 前年比:+4.76 %上昇 |
2022年[令和4年] | 地価公示:229万0000 円/m2 | 757万0247 円/坪 | 前年比:+4.09 %上昇 |
2023年[令和5年] | 地価公示:260万0000 円/m2 | 859万5041 円/坪 | 前年比:+13.54 %上昇 |
参考:土地代データ「みなとみらいの地価ランキング」を基に、カナタワ事務局が作成
●みなとみらい地価公示の場所
⒉「みなとみらい」基準地価の推移とは?
●横浜市西区みなとみらい4-4-5 ・基準地価
・用途:商業地
・利用現況:店舗・事務所
・地積:11,484m2(3,473坪)
・形状:台形
・建物構造:鉄骨造 14階建
・建蔽率:80% 容積率:800%
・供給施設:水道・ガス・下水
・前面道路:市区町村道・北・幅員30.0m
・側道:背面道
・用途区分:商業地域
・都市計画区分:市街化区域
・高度地区:高度地区
・防火区分:防火地域
・周辺の土地の利用現況:高層の店舗兼事務所ビルが多い商業地域
2017年[平成29年] | 基準地価:128万0000 円/m2 | 423万1404 円/坪 | — |
2018年[平成30年] | 基準地価:145万0000 円/m2 | 479万3388 円/坪 | 前年比:+13.28 %上昇 |
2019年[令和元年] | 基準地価:170万0000 円/m2 | 561万9834 円/坪 | 前年比:+17.24 %上昇 |
2020年[令和2年] | 基準地価:178万0000 円/m2 | 588万4297 円/坪 | 前年比:+4.71 %上昇 |
2021年[令和3年] | 基準地価:187万0000 円/m2 | 618万1818 円/坪 | 前年比:+5.06 %上昇 |
2022年[令和4年] | 基準地価:205万0000 円/m2 | 677万6859 円/坪 | 前年比:+9.63 %上昇 |
2023年[令和5年] | 基準地価:255万0000 円/m2 | 842万9752 円/坪 | 前年比:+24.39 %上昇 |
参考:土地代データ「みなとみらいの地価ランキング」を基に、カナタワ事務局が作成
●みなとみらい基準地価の場所
⑤「みなとみらい」の建物年表とは?
●「みなとみらい」主な建物年表
1989年(平成 元年)3月 | 動く歩道 完成 |
1989年(平成 元年)11月 | 横浜美術館 正式開館 |
1991年(平成 3年)7月 | パシフィコ横浜 完成 |
1991年(平成 3年)8月 | ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル 開館 |
1991年(平成 3年)11月 | みなとみらいぷかりさん橋 完成 |
1993年(平成 5年)7月 | 横浜ランドマークタワー 開館 |
1993年(平成 5年)9月 | 横浜銀行本店ビル 開館 |
1993年(平成 5年)9月 | 横浜ロイヤルパークホテルニッコー(現・横浜ロイヤルパークホテル) 開館 |
1994年(平成 6年)9月 | 国立横浜国際会議場 開館 |
1994年(平成 6年)6月 | 三菱重工横浜ビル 開館 |
1994年(平成 6年)12月 | 首都高速湾岸線(羽田~ベイブリッジ) 開通 |
1995年(平成 7年)4月 | 横浜海上防災基地 完成 |
1996年(平成 8年)1月 | けいゆう病院 開業 |
1997年(平成 9年)7月 | クイーンズスクエア横浜 開館 |
1997年(平成 9年)7月 | 日石横浜ビル 開館 |
1997年(平成 9年)8月 | パン パシフィック ホテル 横浜(現・横浜ベイホテル東急)開館 |
1998年(平成 10年)6月 | 横浜みなとみらいホール 開館 |
1999年(平成 11年)5月 | 横浜メディアタワー 開館 |
1999年(平成 11年)9月 | 横浜ワールドポーターズ 開館 |
1999年(平成 11年)11月 | グランモール公園 全面開場 |
2000年(平成 12年)3月 | 神奈川県警察みなとみらい分庁舎 開庁 |
2000年(平成 12年)10月 | クロスゲート オープン |
2001年(平成 13年)4月 | 新港パーク(現・カップヌードルミュージアムパーク)開場 |
2002年(平成 14年)3月 | 山下臨海線プロムナード 開場 |
2002年(平成 14年)3月 | 桜木町駅前歩行者広場 完成 |
2002年(平成 14年)4月 | 赤レンガ倉庫・赤レンガパーク 開場 |
2002年(平成 14年)12月 | JICA横浜開館 |
2003年(平成 15年)10月 | M.M. TOWERS 完成 |
2004年(平成 16年)2月 | みなとみらい線 開通 |
2004年(平成 16年)3月 | 富士ソフトABCビル(現・富士ソフトビル) 開業 |
2004年(平成 16年)3月 | 県民共済プラザビル 開館 |
2004年(平成 16年)4月 | リーフみなとみらい 開館 |
2004年(平成 16年)9月 | みなとみらいビジネススクエア 開館 |
2005年(平成 17年)6月 | 横浜みなとみらい万葉倶楽部 開業 |
2007年(平成 19年)2月 | 国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所復帰移転工事 完成 |
2007年(平成 19年)6月 | M.M. MID SQUARE 完成 |
2007年(平成 19年)7月 | 高島中央公園 開場 |
2007年(平成 19年)11月 | Brillia Grandeみなとみらい 完成 |
2007年(平成 19年)12月 | MMパークビル 開館 |
2008年(平成 20年)2月 | M.M. TOWERS FORESIS 完成 |
2008年(平成 20年)6月 | パシフィックロイヤルコートみなとみらい 完成 |
2008年(平成 20年)10月 | シンクロン本社ビル 開業 |
2008年(平成 20年)12月 | みなとみらい橋 開通(国際大通り) |
2009年(平成 21年)4月 | 日本丸メモリアルパーク リニューアル |
2009年(平成 21年)6月 | 象の鼻パーク 開場 |
2009年(平成 21年)8月 | 日産自動車株式会社グローバル本社 開業 |
2009年(平成 21年)12月 | 横浜ブルーアベニュー 開館 |
2010年(平成 22年)3月 | TOCみなとみらい(現・ヒューリックみなとみらい) 開館 |
2010年(平成 22年)4月 | 富士ゼロックスR&Dスクエア(現・富士ゼロックス(株)横浜みなとみらい事業所) 開業 |
2010年(平成 22年)6月 | みなとみらいセンタービル 開館 |
2011年(平成 23年)5月 | 高島水際線公園 開場 |
2011年(平成 23年)9月 | カップヌードルミュージアム(現:カップヌードルミュージアム 横浜) 開館 |
2012年(平成 24年)1月 | みなとみらいグランドセントラルタワー 開館 |
2012年(平成 24年)3月 | 横浜三井ビルディング 開館 |
2013年(平成 25年)3月 | みなとみらいトンネル 開通 |
2013年(平成 25年)6月 | MARK IS みなとみらい 開館 |
2013年(平成 25年)8月 | Audiみなとみらい 開館 |
2013年(平成 25年)11月 | グランドオリエンタルみなとみらい 開館 |
2014年(平成 26年)2月 | アニヴェルセルみなとみらい横浜 開館 |
2014年(平成 26年)4月 | PRYME GALLERYみなとみらい 開館 |
2014年(平成 26年)5月 | 横浜アイマークプレイス 開館 |
2014年(平成 26年)10月 | シンクロン新館(増築棟) 開館 |
2015年(平成 27年)4月 | グローバルラーニングセンター 開館 |
2016年(平成 28年)3月 | MARINE & WALK YOKOHAMA 開館 |
2016年(平成 28年)8月 | みなとみらい学園ビル 開館 |
2016年(平成 28年)9月 | オーケーみなとみらいビル 開業 |
2017年(平成 29年)2月 | ブランズタワーみなとみらい 完成 |
2017年(平成 29年)3月 | BLUE HARBOR TOWER みなとみらい 完成 |
2017年(平成 29年)6月 | 横浜野村ビル 開館 |
2017年(平成 29年)6月 | PRYME COAST みなとみらい 開館 |
2017年(平成 29年)12月 | OCEAN GATE MINATO MIRAI 開館 |
2019年(平成31年・令和元年)4月 | 資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK) 開館 |
2019年(平成31年・令和元年)7月 | 横浜アンパンマンこどもミュージアム 開館 |
2019年(平成31年・令和元年)9月 | 京急グループ本社 開業 |
2019年(平成31年・令和元年)10月 | 新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド) 開場 |
2020年(令和 2年)2月 | 横浜グランゲート 完成 |
2020年(令和 2年)3月 | KTビルオープン |
2020年(令和 2年)3月 | 横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート 完成 |
2020年(令和 2年)3月 | ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜 完成 |
2020年(令和 2年)4月 | パシフィコ横浜ノース 開館 |
2020年(令和 2年)7月 | ぴあアリーナ MM 開場 |
2020年(令和 2年)8月 | Kアリーナプロジェクト(ミュージックテラス)着工 |
2020年(令和 2年)8月 | ハンマーヘッドパークオープン |
2020年(令和 2年)9月 | 横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜オープン |
2020年(令和 2年)12月 | 村田製作所みなとみらいイノベーションセンターオープン |
2020年(令和 2年)12月 | 女神橋供用開始 |
2021年(令和 3年)4月 | 神奈川大学みなとみらいキャンパスオープン |
2021年(令和 3年)4月 | 首都高速道路(株)神奈川局オープン |
2021年(令和 3年)4月 | (仮称)みなとみらい21中央地区53街区開発計画着工 |
2021年(令和 3年)4月 | YOKOHAMA AIR CABINオープン |
2021年(令和 3年)8月 | DREAM DOOR YOKOHAMA HAMMERHEADオープン |
2022年(令和 4年)3月 | LG YOKOHAMA INNOVATION CENTERオープン |
2022年(令和 4年)3月 | 横濱ゲートタワーオープン |
2022年(令和 4年)5月 | The Apartment Bay YOKOHAMAオープン |
2022年(令和 4年)6月 | ウェスティンホテル横浜オープン |
2022年(令和 4年)6月 | 横浜みなと博物館リニューアルオープン |
2022年(令和 4年)12月 | 横浜赤レンガ倉庫リニューアルオープン |
2023年(令和 5年)1月 | みなとみらい大通り2号歩道橋供用開始 |
2023年(令和 5年)1月 | 横浜コネクトスクエア竣工 |
2023年(令和 5年)3月 | よこはま新港合同庁舎竣工 |
参考:(一社)横浜みなとみらい21 https://www.ymm21.jp/div/chronology.html を基にカナタワ運営事務局が作成
画像引用元:写真AC「みなとみらい駅」は、ウォーターフロント都市・横浜の中心地であるみなとみらい21中央地区の、まさに中心にあります。県外の方が「横浜」を思い浮かべた時に、横浜港やみなとみらいをイメージすることも多いのも頷けるほ[…]
⑥「みなとみらい」の需要と供給とは?
先ほど需要と供給について少し触れました。
多くの人が「欲しい」と思えばその対象の価値は上昇し、逆に「買ってほしい」と思うものに対して「欲しい」と思う人が少なければ価値が下落するわけです。
タワーマンションの場合はとくに大規模な施設で戸数が多くなるだけに、見込んでいた需要に対して供給が追いつかない場合、大幅な価値の下落が起こるケースも起こりえます。
そのため販売当初に購入した人たちが値引きでの販売に対して抗議をするといったケースも見られます。
みなとみらい地区は現時点で、そうした問題を抱えにくいといえます。
つねに需要が供給を上回っている状況なのでタワーマンションの価値も下落しにくく、むしろ上昇傾向が続いています。
とくにこの地域の場合は供給の数が少なく、希少性を伴っていることが安定した価値の上昇傾向をもたらしているとみなすことができるでしょう。
⑦「みなとみらい」タワーマンション相場の未来予測をしてみた
⒈「みなとみらい」の資産価値は安泰なのか?
このようにタワーマンションの希少性と地域の将来性・人気の間で生じた需要と供給の状況が、みなとみらい地区のタワーマンションの資産価値を高いレベルで維持させている最大の要因です。
ではこれからもこの傾向はずっと安泰なのか?
と言われると必ずしもそうとは言えない面も見られます。
要するに、この地区の開発がスタートして以来、現在に至るまで希少性を維持されている環境が続いています。
この希少性が揺らぐようなことがあれば、当然ひとつひとつのタワーマンションの資産価値が下落する可能性も出てきます。
先ほども触れたようにみなとみらい地区そのものはすでに当初の計画に基づいたタワーマンションの建設が終わっており、これから急激にタワーマンションの建設が相次いで供給が増えるといったことは起こらないでしょう。
しかし周辺の競合エリアの開発状況によっては居住希望者がそちらに流れる可能性も出てきます。
というよりも、すでにその傾向が見られています。
もともと、みなとみらい周辺は計画段階から交通の便を重視して開発が進められてきました。
そのため、無理にみなとみらい地区で暮らさなくても周辺のエリアで住む場所を確保すれば通勤・通学に困らない面があります。
しかも周辺の方がマンションの価格が安いのならそっちを選んだほうが断然良い、と考える人達がいてもおかしくありません。
つまり、希少価値が高すぎるがゆえに競合エリアに有利な環境をもたらしてしまうわけです。
開発そのものもみなとみらい地区を超えてより周辺のエリアにまで進められるようになっています。
そうなると、みなとみらい地区というエリアそのものの魅力も相対的に低下し、「横浜らしい先進的な地域のひとつ」と見なされるようになっていくことも予想されます。
⒉「みなとみらい」の競合エリアとは?
観光などでは同じエリアと見なされることも多い桜木町、関内がまず挙げられます。
交通の便を横浜駅周辺もライバルに挙げることができるでしょう。
こうした地域の状況は現在どうなっているのかが今後のタワーマンションの資産価値に大きな影響を及ぼしそうです。
例えば、運河を挟んで向かい合った位置にある北仲通地区では、横浜市内では最大規模となる58階建てのタワーマンションの建築が2019年に竣工しました。
購入希望者の倍率は約3.3倍。
そもそもこれだけの規模のタワーマンションができることで、みなとみらい地区のタワーマンションの希少性が低下することが予想されます。
このように急激な下落は考えられないものの、これまでのような安定した上昇傾向は5~10年後には見られなくなる見通しが2021年現在で見られています。
馬車道駅に直結し、新しい横浜市役所庁舎に隣接するレジデンスタワー「ザ・タワー横濱北仲」画像引用元:HOMESザ・タワー横濱北仲- information -◇特徴◇[…]
3.「みなとみらい」駅徒歩圏内のタワーマンション
みなとみらい駅まで徒歩約1分。人気の観光スポット「みなとみらい」に佇む、老若男女にもペットにも優しいマンション。画像引用元:HOMESみなとみらいミッドスクエア ザ・タワーレジデン[…]
みなとみらいミッドスクエア ザ・タワーレジデンスは、みなとみらい駅のグランモール出口を出てすぐに存在感を放つ、地上31階地下1階建て・総戸数650戸を誇るタワーマンションです。
パシフィコ横浜へと続く「いちょう通り」にそびえたっており、かつグランモール公園桟橋の広場に面している立地で、近代的なみなとみらいらしい風景と自然が融合するエリアとなっています。
ゆるやかなカーブを描くトライアングルに近い独特なフォルムにより、敷地外周には四季折々の草花が彩る公開敷地と、建物の中心には自然な光と風を誘う中庭がつくられています。
そして、住戸の約76%を南東・南西向きのお部屋にすることを可能としました。
敷地外周の溢れる自然や、中庭の流れる水・緑・岩など、自然のエレメントによって、暮らす方や訪れる方を優しく迎える、温かみを感じさせる高層タワーとなっています。
「オーシャンフロントタワー」「パークフロントタワー」の2棟からなる、計555戸のツインタワーマンション。画像引用元:SUUMO「マンションと暮せば」Brillia Grande み[…]
Brillia Grande みなとみらいは、臨港パークや高島中央公園のあいだに位置する、「パークフロントタワー」と「オーシャンフロントタワー」の2棟からなる30階建・総戸数555戸のツインタワーのマンションです。
パシフィコ横浜ノースへ続く「すずかけ通り」沿いに立地しており、ビルが立ち並ぶ近代的なみなとみらいの風景であるとともに、臨港パークや高島中央公園の豊かな自然を楽しめる環境となっています。
徒歩1~2分の場所にはスーパーマーケット・オーケーみなとみらいがあるほか、お子様が楽しめる施設が近くにあるなど、生活の利便性も備えたマンションといえます。
共用施設も充実しており、高層階のスカイガーデン・ビューラウンジからは横浜のオーシャンビューを望むことができます。
海と緑、そして近代的な「みなとみらい」をまとめて楽しむことができる高層タワーです。
【みなとみらい・タワーマンションシリーズ】
揺らぐことなき価値を伝えるトリプルタワー。快適性・開放感・魅力あふれる住まいを目指した超高層住宅です。画像引用元:HOMESMMタワーズ(イースト・ウエスト・サウス)- inf[…]
クイーンズスクエア横浜の隣接街区に立地する全228邸の免震タワーレジデンス「ブランズタワーみなとみらい」画像引用元:HOMESブランズタワーみなとみらい- informatio[…]
横浜港の港湾部まで約56m。横浜が夢みたオーシャンフロントにそびえ立つ27階建てタワー。画像引用元:athomeブルーハーバータワーみなとみらい- information -[…]
⑧まとめ
いかがでしたか?
今回は、未来的なウォーターフロント地区である「みなとみらい」の今後の資産価値などについてをお届けして参りました。
「みなとみらい」地区のタワーマンションは、供給過多でダブついている他のエリアのタワーマンション群と異なり、資産価値の高さや、今後もおそらくその価値が下落することなく安泰であるでしょうとのことがわかりました。
先述の通り、当然にライバルとなる地区やマンションの誕生は激化していますが、直近のリクルート調べによる住んだことのない人が住みたいと夢見る「住みたい街ランキング」ではなく、実際にそこで暮らしている「住民から愛されている街ランキング」の神奈川県版で「みなとみらい」は堂々の第3位。
因みに1位は「片瀬江ノ島」駅(小田急江ノ島線)、2位はお隣の「馬車道」駅(みなとみらい線)。
第4位は「鵠沼」駅(江ノ島電鉄線)、5位は「鵠沼海岸」駅(小田急江ノ島線)。
東京都での第1位は「代官山」駅(東急東横線)、2位は「千駄ヶ谷」駅(JR総武線)。3位は「麻布十番」駅(東京メトロ南北線)との結果でした。
何が言いたいのかというと、その街に暮らす住民が新たなる街の価値や、マンションの価値を生み出していく側面は多分であるということ。
従って、「住民に愛されている街ランキング」の調査結果は「みなとみらい」の未来は明るいとも言い換えられるのではないでしょうか。
「みなとみらい」での不動産取引の一助になれば幸いです。
この度も最後までお読みいただきまして有難うございました。
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